仕事が楽しくなれば人生も変わる

仕事・キャリア

大人の職場にもイジメは存在する!排他的な人の心理とは?

学校だけではなく、大人の職場にもイジメはあります。多くの組織で排他的な人が存在しています。排他的とは「部外者を排斥して退ける」ことを指します。排他的な人たちは一体何を考えて、何を求めているのでしょうか。そして、そうした人たちに被害を受けている本人や、周りの人たちは何ができるのか?世の中が少しでもマシになるように考えてみたいと思います。誰かの救いになれば幸いです。

この記事は、職場において悩みを抱える方に向けた内容です。
  • 職場の人間関係が上手くいっていなくて毎日が辛い。
  • 職場でいじめを受けていて、どうにかしたいと考えている。
  • 仕事に行こうとしただけでも体調を崩してしまっている。

01 排他的な人の特徴は承認欲求が高い

排他的な組織は黒い羊効果のイメージ画像

先ほど排他的とは、部外者を排斥して退けると述べましたが、もう少し細かくいうと「特定の人間、組織、主義主張だけを優遇して他を退ける」ことを指します。排他的な人は、こうした思想を持っている人たちのことです。つまり、他者を認めることができないばかりか、攻撃をしてくる人たちという心の狭い人たちです。根底には「自分の優位性を示したい」という考えがあるようです。そうした人たちの攻撃の対象となったら、たまったものではありません。

排他的な人の心理

動物の世界には「縄張り」というものが存在します。縄張りとは、動物学上、動物の個体または集団が、同種の他個体または他集団の侵入があれば、なんらかの形で防衛し占有する地域のことを指します。テレビや動画ニュースなどで目にする機会もあるかと思います。排他的な人はこうした「縄張り意識」が高いのが特徴です。

黒い羊効果

黒い羊効果とは、一匹の黒い羊が白い羊に受けれらずに、排除されるという聖書の故事にちなんでこの名がついています。職場などの集団において、1人の存在がこの黒い羊、つまり「厄介者・異端者」として扱われ排除される様が、黒い羊効果に似ているということで知られています。

注意しなくてはいけないことは、集団と化してしまうことです。今までの組織の中に黒い羊が一匹入ってくることで、その他大勢の白い羊たちに連帯感や一体感が生まれて「仲間意識」が強くなってしまいます。集団と化した白い羊たちの前では、黒い羊は攻撃を受けることによって心身を痛めてしまうのです。また、羊は群れをなして行動する動物です。先頭を走る羊が右に曲がれば、その他大勢の羊たちも右に曲がります。特徴としては、その先頭を走る羊がリーダーではないことも多々あるということです。つまり、排他的な人の集団は「リーダー1人が仕切っているわけではない」のです。

排他的な集団は、一枚岩ではないことが多い。どこかを崩せば形成逆転できる可能性はある。

PONT

一枚岩ではないということは、現在先頭を走っているリーダーとは別のキーパーソンを見つけることで形勢逆転できる可能性があります。羊たちの群れからキーパーソンを探すのが困難であるなら、牧羊犬と同じ役割を担っているキーパーソンがいるはずです。牧羊犬を探してみてください。つまり、狭いコミュニティの中から外部へ視線を向けるということです。

裏返せば承認欲求の塊

黒い羊効果と同様に、日本には「出る杭は打たれる」という言葉があります。出る杭は打たれるとは、才覚をあらわす者は妬まれ、妨げられる様をあらわした言葉です。これらを裏返せば「自分の立場を脅かす存在に対して行われる攻撃」です。つまり、今まで満たされていた自分の承認欲求・独占欲が危険に冒されると察した人が、周りにいる弱い人間たちを仲間に入れて攻撃をすることで、「自分の力を誇示」しようとしているのです。

承認欲求が強すぎる人の末路

TwitterやYouTubeなどで炎上する人たちがいますが、あの人たちも基本的には承認欲求が高いが故に「度を越した行動を起こし炎上」しています。中には、炎上商売で故意に炎上を狙っている人もいますが、多くの人は他者から認められたい、褒められたい、凄いと思われたいといった自分の欲求を満たすために、理性や一般常識を失った結果、度を越した言動や行動を起こしてしまうのです。一度、炎上してしまうとどうなるのか?悲惨な末路を歩んでいる人たちも多くいます。

承認欲求が強すぎる場合は、病気が絡んでいる恐れもあります。例えば「境界性パーソナリティー障害」が疑われます。境界性パーソナリティー障害とは、感情や行動など対人関係が不安定になりやすい障害と言われています。現実または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふり構わない努力をしていまう特徴があります。または「自己愛性パーソナリティー障害」が疑われます。

似たような話しで、美容整形を繰り返してしまう人たちも同様で「身体醜形障害」が疑われます。身体醜形障害とは、実際には存在しない外見上の欠点などに捉われることで、繰り返し行動や精神的行為などで無駄に時間を費やし、社会的機能障害を引き起こすものとされています。つまり、自分の欲求や不安を制御できずに、度を越した行動をしてしまうという特徴があるのです。

排他的な人は、自滅していく可能性が高いが、自らの身を守る術を身につけなくては危険。

PONT

排他的な人は、自滅していく可能性が高いですが、攻撃を受けている人からすればそれを待っているわけにはいきません。自らの身を守らなくては、心身共にダメージを受けて、いずれ心や身体が病にかかってしまいます。そうなってからでは遅い。そのためには「身を守る方法」を知る必要があります。

02 反撃!排他的な人から身を守る方法

職場のいじめへの反撃方法のイメージ画像

前述した通り、排他的な人は動物です。ただの動物ではありません。「自分を攻撃してくる動物」です。自分の優位性を保ちたい、自分の力を誇示したいという自己顕示欲の犠牲になる必要はありません。さぁ、反撃の時間です。

暴力・窃盗・器物破損は被害届を提出

学校でも社会でもいじめという軽い言葉で括られますが「暴力・窃盗・器物破損は犯罪」です。似ている犯罪としては「万引き」です。万引きは立派な犯罪です。店舗側からしたら資産(お金)を盗まれているので死活問題です。これと同様に暴力や窃盗、器物破損があれば「いじめは立派な犯罪」です。

被害届を出す手順

被害届は、警察署で書類をもらい提出することができます。被害者の話しを警察官が聞き、警察官が代わりに記載することもあります。運転免許証などの身分証明書と印鑑が必要になります。被害届を提出する段階で、事件性がないことが明らかであったり、警察が介入することが不適切な事案とみなされれば被害届が受理されないこともあります。つまり「客観的証拠」が重要となります。

被害届が受理され、警察が事件性ありと判断した場合には、捜査が始まります。関係者への事情聴取や、証拠収集、被疑者への取り調べなどが行われます。捜査が一通り完了すると、原則として警察はその事件に関する書類を検察庁へ送致しなければなりません。その後、検察官が捜査書類を精査し必要に応じて被疑者の事情聴取を行った後に、起訴か不起訴の処分を決定する流れとなります。反撃の始まりです。

刑事責任を負わせられる可能性があり、社会的制裁を与えることができる。賠償責任もありえる。

PONT

一方、証拠不十分の場合は加害者が開き直る可能性も少なからずあります。また、民事訴訟のときと同様に事情聴取で時間を取られたり、精神的負担を受けることもあります。重要なことは「覚悟を決めて反撃する」ことです。もはや戦いと言っても過言ではありません。

名誉棄損・精神的苦痛は訴訟を起こす

セクハラやパワハラと同様に、いじめも訴訟を起こすことができます。学校で起こるいじめと少し違って、いじめが原因で休職や退職になった際には、精神的苦痛の慰謝料だけではなく、損害賠償請求(逸失利益)を合わせて起こすことも可能です。苦しめられた分、社会的制裁と賠償責任を加えてあげましょう。

訴訟を起こす手順

個人で訴訟を起こす「本人訴訟」というものがあります。本人訴訟とは、裁判の当事者が弁護士に依頼せずに、自分一人で裁判を進めることです。しかし、当然ながら法的な主張が理解できないことや過大なストレス、時間や手間がかかります。並大抵の気持ちではやり遂げれません。やはり、専門家である「弁護士に依頼する」ことが最善です。警察への被害届を提出するときと同様に「客観的証拠」が重要となります。客観的証拠がなければ裁判を戦うことはできません。

まずは弁護士に相談するのが最適です。初回無料で相談に乗ってくれるところは多々あります。法テラスを利用するのも1つの手です。訴訟を起こす場合、心配になるのが費用だと思います。裁判をするには裁判手数料・弁護士費用がかかります。弁護士費用の多くは、着手金と成功報酬、手数料で構成されています。費用が心配な方は、着手金0円で受けてくれる弁護士を探しましょう。探し方の一つの手段として、弁護士ドットコムを利用されることをお勧めします。弁護士ドットコムでは、弁護士費用一括見積りができるので希望の弁護士が見つかる可能性が高くなります。

訴訟を起こすことで、慰謝料・損害賠償金などがもらえる可能性がある。

PONT

弁護士に依頼をすると、基本的には加害者に内容証明書を郵送することでけん制します。相手の出方をみて訴訟に発展するかどうかが決まるでしょう。重要となる点は「客観的証拠」があるかどうか。そしてあなた自身の「メンタルの強さ」が求められます。訴訟に発展すると大半は加害者側も弁護士をつけてきます。あることないこと言ってくる可能性があります。その際に、メンタルの強さが求められます。心を強く持ち、決して負けないでください。

客観的証拠を集める

刑事事件や民事訴訟、どちらにせよ客観的証拠がなければ戦うことはできません。加害者やその周りの人たちは、加害者を守ることに全力を出してきます。その際に、必要になってくるのが客観的証拠です。映像録画や音声録音、文書の記録などがそれに値します。もし、それらがなければ自分のメモ書きでもいいので、時系列で「誰に何をされてどのような被害にあったのか」を明確に記すようにしましょう。

直接証拠と間接証拠

証明の対象となる事実を要証事実といいます。要証事実を直接に証明するのに用いられる証拠を「直接証拠」といい、要証事実を直接は証明できないが、これを推認させる事実を証明するのに用いられる証拠を「間接証拠」といいます。

直接証拠の例としましては、いじめ現場の録画された映像や音声を録音したデータ、メールやLINEなどの文書の記録などが挙げられます。また、いじめ現場を見ていた第三者から証言をとることができれば、それも直接証拠となります。一方、間接証拠の例としましては、暴力を振るわれた傷跡や所持品への傷跡などいじめが起きていたと推測されるものとなります。いずれにせよ、日頃から客観的証拠を記録する癖をつけておいた方が、トラブルが発生した際に優位に働きます。

03 戦わずに自分の身を守る方法

いじめから自分の身を守る方法のイメージ画像

いじめに対抗する手段を述べてきましたが、戦うことは多大なるストレスと時間や労力を使います。反撃することが正解ではありません。しかし、このまま何もしなければ、いずれ心身が病に冒され、自分の人生が変わってしまうリスクもあります。ここからは、戦うこと以外で「自分の身を守る方法」を述べていきたいと思います。

上司を味方につける

社会人であり職場内でいじめが起きている場合は、転職や退職をするといった選択肢があります。大人になってまでいじめをするような動物的な人たちを相手にするのは「あなたの心と時間がもったいない」です。一刻も早くその職場から逃げた方が良いと思います。しかし、そうは言っても生活もあるし、すぐに転職先が決まるとは限らないので退職するわけにはいかない。と考える人が大半かと思います。では、どうすればいいのか?この場合は、「上司を味方につける」ことが最善だと考えます。所詮、群れて自己顕示欲を満たそうとしているクズです。自分より強い人に立ち向かうことはできません。

上司を味方につけるためには「あなたが苦しんでいる状況を相談する」「仕事で成果を出して認めてもらう」かになると思います。前者の場合、普通の上司なら親身になって問題解決に努めてくれることでしょう。しかし、頭がおかしい上司だった場合は注意が必要です。その相談をもみ消したり、笑い話にしたり、想像もつかないことをしてくる可能性もあります。そこは、見極めたうえで行動に移すことをお勧めします。

100% 相手にしない

次の選択肢としては「100% 相手にしない」ことです。完全に相手の存在を頭の中から消す。但し、完全スルーをするためには、あなたに強いメンタルが求められます。特にあなたが独りだった場合は、現実的に難しいかも知れません。しかし、あなたの周りに味方となってくれる人たちがいれば、可能性はあるかも知れません。前述した通り、いじめ加害者は自分の自己顕示欲を満たすための方法の1つとしていじめを行っているため、反応がない、相手にされない状況では、自己顕示欲を満たすことはできません。そうすると、ターゲットを変更する可能性があります。

しかし、ターゲットが変更されて自分は安定を得るかも知れませんが、そういう人たちを「野放しにしている組織に未来はない」です。すぐには無理かも知れませんが、やはり転職や退職をすることをお勧めします。企業において「従業員の質=組織の質」といえます。そうした組織には見切りをつけて、あなたがあなたらしく働ける環境に身を置くことが何よりあなたのためになるのではないでしょうか。

いじめられる側に問題はない。いじめる側に問題がある。見切りをつけることをお勧めします。

PONT

いじめから身を守る方法は「他者の力を借りて解決してもらう」「自分が強くなり相手にしない」ことです。しかし、いじめが発生している組織には見切りをつけて、転職や退職を選択することをお勧めします。そのうえで、戦う覚悟があるのであればいじめ加害者に訴訟を起こして慰謝料・損害賠償金を勝ち取ることが「試合と勝負の両方を勝つ」唯一の方法ではないでしょうか。

04 身体からでるサインを見逃さない

メンタル不調は身体からサインがでるのイメージ画像

強いストレスがかかると、防衛反応として身体のいたるところからサインがでてきます。その身体からでるサインを見逃さないようにしてください。 自分は大丈夫と思っていても、少しずつ心身が蝕まれていきます。気分が上がらない、眠れない、食欲がない、瞼が痙攣する、動機や息苦しさがあるなどの症状がでてきた時は、あなたの心身が悲鳴をあげているかも知れません。ストレスが限界に達する前に、その環境から脱出しましょう。

まとめ

学校だけではなく、大人の世界にもいじめはあります。精神年齢が未熟のまま年だけとっている人は、残念ながら大勢います。いじめの被害者になった場合は、あなたにとって最善の方法を選択してください。また、自分ではなくいじめの被害者を見つけた場合は、可能な限り味方になってあげてください。いわゆる上司の立場にあるならば、いじめの被害者を助け、加害者を排除してあげてください。それがきっと、組織のためにもなります。

  • 排他的な人は、動物と同様に縄張り意識が高く、自分の力を誇示しようとする。
  • 承認欲求が強すぎる人は、度を越した行動を起こし自滅していく可能性が高い。
  • いじめと戦う術はある。刑事事件として立証するか、民事訴訟を起こす。反撃は可能。
  • いじめが起こる組織に未来はない。質が低いため、見切りをつけた方が良い。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

RECOMMEND

RANKING

WEEKLY
MONTHLY
TOTAL
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

RELATED

PAGE TOP