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生活・暮らし

なぜ私たちは音楽を聴くの?知られざる効果でより豊かな生活を

あなたにも「思い出の音楽」というものがあると思います。この曲を聴くと当時の記憶が蘇ってくる。そんなことはありませんか?音楽には、あなたがまだ知らない効果があります。音楽がもたらす効果を知って「音楽のある暮らし」を実現しましょう。もしかしたら、音楽を聴くことで、あなたの人生は変わるかも知れません。

この記事は、このような方におススメの内容になっています。
  • 仕事が忙しくて、疲れやストレスが溜まっているように感じる。
  • 最近、仕事に集中することができなくなって困っている。
  • 音楽は好きだけど、いつも決まったジャンルしか聴かない。

01 記憶喪失になっても忘れられない音楽の力

音楽の力で活気づく人々のイメージ画像

あなたが音楽を聴きたくのは、どんなときですか?元気をもらいたい、盛り上がりたい、集中したい、落ち込んだ、嬉しい、悲しい、失恋した、恋をしたいときなど、人それぞれだと思います。音楽配信サービスが始まって長年経ち、多くの人にとって「音楽を聴くことが当たり前」になっているかも知れません。なぜ私たちは音楽を聴くのでしょうか。音楽の知られざる効果を知って、より良い生活を手に入れましょう。

ストレスが減ることで幸せを感じる!

音楽を聴くことによって、私たちは「リラックスできる状態になる」ことを感じている方も多くいると思います。複数の研究においても、音楽が心身に大きな影響を与えることが結論付けられるようになりました。音楽は耳から入り脳へと伝わり、脳の自律神経に働きかけて、心拍数や血圧に変化しリラックスできる状態になります。また「ドーパミン」が分泌されることによって、過度の緊張やストレス、気分の落ち込みなどを軽減することができるのです。

ドーパミンは脳内麻薬

ドーパミンとは、神経伝達物質の一つで、快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において、中心的な役割を果たしています。うつ病治療の薬物療法でよく使われる「セロトニン」は、このドーパミンなどの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあるため処方されています。つまり、ドーパミン分泌によって「快感や幸福を感じる」ことができるのです。

ここで気になる点が、どんな音楽を聴いても同じ効果が得られるのか?ということですが、答えは「NO」です。必須条件としては「自分が好きな音楽」を聴くことです。興味がない音楽、苦手なジャンルの音楽を聴いても効果はありません。これは人との関係性も同じことがいえます。例えば、その人の話しを聞くことがどれほどの価値があったとしても、興味がないのであれば感情が揺さぶられることはありません。また、嫌いな人の話しを聞くだけでストレスがかかってしまいます。だからこそ、自分の好きな音楽を聴く必要があるのです。

この音楽が好きと感じるキッカケがあることをご存じでしょうか?もちろん人それぞれキッカケは異なりますが、多くは「他人に影響されている」ことが多いです。人気の歌手、話題の曲は言うまでもなく他人に影響されています。日本人はランキング好きと言われるように、他人に依存しやすい傾向があるのです。従って、好きな人が聴いていた音楽、誰かに勧められた音楽、自分の今の感情を代弁してくれる音楽など、「自分が好きな人の、好きな音楽が好きになる」という傾向が強いのです。

好きな音楽を聴くことで、ドーパミンが分泌され、快感や幸福を感じることができるようになる。

PONT

好きな音楽を聴くことで、快感や幸福を感じることはわかりました。しかし、快感や幸福という感情は「時と場所によって異なる」のです。例えば、好きな人からプレゼントをもらって幸せを感じることもあれば、美味しい食事をとれたことで幸せを感じることもあります。音楽の力も同じです。「今感じた感情は〇〇=今聴いていた音楽は△△=△△を聞くと〇〇を感じる」。つまり「音楽の力で感情をコントロールする」ことで、私たちは素晴らしい力を得ることができるのです。

音楽ジャンル別の心理効果

音楽の力は、長年の研究によって徐々に証明されてきました。すでに「音楽ジャンル別で得られる心理効果」というものも判明されてきています。つまり、ジャンル別の心理効果を知り、その音楽を好きになることができれば「最強」になれます。最強になれるように、それぞれの心理効果を知っていきましょう。

ロック・メタル

激しいロックやメタルなどアップテンポの音楽を聴くことで「情熱・闘争心を刺激する」効果が期待できます。格闘技やスポーツなど、試合前や入場曲に選手が好んで聴くジャンルとなります。というのも、格闘技やスポーツは、体を動かすことが必要となるためテンションが高い状態であればあるほど、パフォーマンスが向上するからです。つまり、選手たちは音楽の力で感情をコントロールしていることになります。

同じような効果が見込めるジャンルとしては、ダンスミュージックです。ダンスミュージックも細かく言うと、テクノ・ハウス・ディスコ・トランス・EDMなど様々なジャンルに分けられますが、総じて「テンションが高くなる」音楽です。車を運転する際に、ダンスミュージックを聴くとアクセルを強く踏んでしまう可能性があるので注意してください。昔流行ったアニメ「頭文字D」で流れていたジャンルはユーロビートで、ダンスミュージックの一つです。

アップテンポ調の音楽は、テンションを高める効果があり、集中力を高めることに繋がります。

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ロック・メタルはあまり聞かないけど、J-POPは好きという人が多くいると思います。1人のアーティストが歌う楽曲は、激しいリズムや優しいリズム、明るい曲や暗らい曲など様々です。好きなアーティストが歌う楽曲の中で、アップテンポ調の楽曲を聴くことで同じような効果が望めます。重要なことは「好きな歌手」が歌う「アップテンポ調の楽曲」を聴くこと。必ずしもジャンルに捉われる必要はありません。

ジャズ・ヒーリング

カフェなどで、よく流れているのがジャズやヒーリングといった音楽ジャンルです。ゆっくりとした時間の流れを感じられることでリラックス効果を得ることができます。なぜ、ゆっくりとした時間の流れを感じることができるのでしょうか?それは音楽が「脳の疲労回復をサポートする」ことによって脳がリフレッシュされているからです。

ここで気になる点があります。ジャズやヒーリングが流れていたとして、そもそも私たちは聴いているのか?という点です。多くの人は「NO」だと思います。ジャズやヒーリングが流れているカフェを出た後に、何が流れていたか思い出せますか?思い出せない人が大多数ではないでしょうか。つまり、私たちは「無意識で音楽を聴いている」ことになります。人の行動の9割は無意識といわれています。音楽を無意識に耳で広い、その音楽が脳に入り、ドーパミンが分泌されることでリラックスしているのです。つまり、何だか疲れたなと思ったときや、集中したいなと思ったときは「とりあえずジャズ・ヒーリングを流しておけばいい」ということになります。

疲れているときや集中したいときは、音楽の力を借りてリラックス状態になりましょう。

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とは言え、ジャズ・ヒーリングがあまり好きではない人もいることでしょう。J-POPなどの楽曲をジャズアレンジされたものを流すのはいかがでしょうか。聴こうとしなくて大丈夫です。音量を下げて流しておくだけで良いのです。音楽の力があなたをリラックス状態にしてくれることでしょう。

クラシック

クラシック音楽は、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなどの音楽家によって作られた音楽です。多くの音楽ジャンルの中でも、クラシック音楽は「ストレスを緩和する効果が群を抜いている」といわれています。クラシック音楽は、リズム・メロディ・ハーモニーの3つの要素が複層的に調和した、高度な構成になっています。そのため、クラシック音楽を聴くことで脳の高次機能をつかさどる部分を刺激することになり「強い快感や幸福感を感じる」ことができるようです。

モーツァルト効果という言葉を聞いたことはありますか?モーツァルトに代表される「クラシック音楽を聴くと頭が良くなる」と主張される効果です。1990年代に行われた心理学研究に端を発したもので、再現できる・再現げきないが現在も論争は続けられています。現実的にクラシック音楽を聴くと頭が良くなることはないかも知れませんが、ストレス軽減・リラクゼーション・集中力を高めるなどの心理的効果は証明されています。

また、クラシック音楽を聴くことで「安眠効果」があるともされています。睡眠の質を改善したい方は、就寝前に聴くことで睡眠の質が改善されて体調が良くなるかも知れません。昨今では就寝前に、スマホ画面を見ている人が増えたと思います。私も寝る直前までスマホの画面を見てしまっています。目に悪いことは当然ですが、スマホの画面が発するブルーライトの影響によって、メラトニンの分泌が抑制され睡眠の質に悪影響を与えてしまいます。睡眠は、人間にとって必要不可欠で、脳や身体の休養、疲労回復など多くの重要な役割があります。日々を健康に生きるために、音楽の力を活用することをお勧めします。

就寝前に、クラシック音楽を聴くと睡眠の質を改善することができ、健康に過ごすことができる。

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これら以外にも音楽ジャンルはありますが、結論としては「好きな音楽を効果的に聴くことが重要」です。つまり、そのときに得たい感情、得たい効果を手に入れるために聴き分けることです。次に、音楽の力を最大限に発揮する方法をお伝えしたいと思います。音楽の力に限らず、何事もそれを取り巻く環境を整えることが重要です。

02 音楽の力を最大限に発揮する方法

音楽の力を最大限にするために必要な音楽を聴く環境のイメージ画像

リラックス効果のある音楽の力を、最大限に発揮するためには「音量を調整する」ことと「環境を整える」ことが重要です。音量が大きすぎると騒音と感じてしまい逆にストレスがかかる場合もあります。また、音量が小さすぎると聞こえなくなってしまい集中力が分散してしまう場合もあります。このように方法を間違えてしまうと、音楽の力が発揮されるどころか悪影響を与えてしまう可能性があるのです。

音量調整の重要性

音楽の力が最大限に発揮するためには音量調整が重要になってきます。適した音量ではない場合、ストレス緩和どころか耳に悪影響を及ぼしてしまいます。例えば、工事現場などで慢性的に騒音の中で過ごしていたり、大音響が流れている空間で長時間過ごしていると、難聴になる可能性があります。イヤホンやヘッドホンを使用する際も同様で、本人が気づかないうちに症状が進んでしまうリスクがあります。そうならないためにも、音量調整をしっかりと行っていく必要があります

安全なリスニング

耳の機能、聴覚は生きるうえで貴重な機能です。難聴になってしまうと生活の質に影響を及ぼすのは当然のことながら、医療費の負担増加にも繋がります。そうならないためにも「安全なリスニング」を心掛けて音楽のある暮らしを満喫しましょう。

日本ITU協会によると、安全なリスニングのレベルは「音量・時間・頻度の3つの要素」から構成されていると述べられています。非常に大きな音は数秒間耳にしただけでも、それより低音量を長時間耳にした場合と同レベルのダメージを受けることになります。安全の目安としては85デシベルで8時間までが安全基準となり、より大きな音量であればさらに時間を短縮する必要があります。

そもそも音は目に見えません。音は振動です。振動が色々なものを介して伝わることで、耳に届くようになっています。いわゆる「音波」です。振動が大きくなればなるほど、耳にダメージを与えることになることは容易に想像できます。この振動が、耳の穴や鼓膜を揺らすことで私たちは音を電気振動に変えて神経や脳に伝えているのです。安全とされるレベルの振動を超えないように調整することが必要ということです。

音は振動となり耳に大きな負担を与えます。音量ボリュームの上限を決めておくことが安全。

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そもそも、周りの音や雑音がうるさく感じるため、音量を大きくしてしまいがちです。そこで、効果的なのは「ノイズキャンセリング機能」を備えたイヤホンやヘッドホンを使うことで音量を無駄に大きくすることが抑えられます。ノイズキャンセリング機能とは、文字通りノイズを打ち消して低減してくれる機能です。これにより、イヤホンやヘッドホンからの音声を聞こえやすくしています。安全なリスニングを行ううえで、ノイズキャンセリング機能を備えたものを使用することをお勧めします。

音楽を聴く環境を整える

音楽の力を最大限に発揮するためには、音楽を聴く環境を整えることも重要です。つまり「耳に届く音質を良くする」ことです。耳に届く音質を良くする方法は、まずは音質の高い「ハイレゾ音源」を使用すること。そしてハイレゾ音源に対応した「再生環境を整える」ことです。つまり、ハイレゾ音源に対応した再生機器を使って音楽を聴くということです。

ハイレゾ音源

ハイレゾ音源とは、CDを圧倒的に上回る情報量を持つ音楽データのことで「超高音質を実現した音源」のことです。音の波形は原音に近い形を描きます。つまり、レコーディングスタジオやコンサートホールで録音されたクオリティーが忠実に再現されているということになります。このハイレゾ音源を最大限に楽しむためには、ハイレゾ専用の機材が必要になってきます。

多くの人は音楽を聴くときに、配信サービスを利用されていると思いますが全ての配信サービスがハイレゾ音源に対応しているとは限りません。いくつか紹介すると「Apple Music」「Amazon Music Unlimited」などがあります。音質が良くなる一方、データ量が大きくなるので通信料や端末のストレージを圧迫するデメリットはあります。ここで注意しなくてはならない点があります。それは「ハイレゾ対応の再生機器が必要」ということです。ハイレゾ再生に対応していないければ、ほとんどの場合、高音が再生しきれないという影響があります。これでは、せっかくのハイレゾ音源の良さが活かしきれていないという状況になってしまいます。

再生する環境は人それぞれ異なるので、何パターンもあります。イヤホンやヘッドホンで聴く人、スマホで聴く人、オーディオプレーヤーで聴く人など、再生する環境で必要な再生機器は異なってきます。値段もピンからキリです。ハイレゾ音源を十分に楽しむためには、ある程度の投資が必要ということになります。

高音質なハイレゾ音源を最大限に楽しむためには、専用の再生機器が必要になるので注意が必要。

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もちろん、音楽の力は高音質なハイレゾ音源を介さなくても十分に発揮されます。より良い音楽の暮らしを実現するために必要というだけです。無理に再生機器を購入することなく、ご自身の予算に応じて準備していくことをお勧めします。また、音楽の力は生活の場だけでなく、職場でも利用すべき力です。職場でBGMが流れていなければ、イヤホンを片耳に入れて聴くなど、それぞれの職場ルール内で音楽を聴いてみてください。きっと、集中力を高まることによって生産性が上がることに繋がるでしょう。

03 音楽のある暮らしで自分らしく過ごす

毎日の仕事でゆっくりと音楽を聴く時間が減ったという人も多いと思います。私の音楽を聴く時間は、通勤時間、仕事中、休憩時間、家でPCを触っている時間など、もしかしたら比較的多い方かも知れません。前述した通り、流しておくだけでも音楽の力はあなたの生活の質を良くしてくれます。リラックス状態は心に余裕をもたらしてくれます。心に余裕があると、視野も広くなるので色々なことに気づいたり楽しめたりできるかも知れません。音楽のある暮らしで自分らしく過ごせる日々を手に入れてみませんか?

まとめ

音楽の歴史は古く、人類の文明が発達した頃から存在しています。それは現代にも続いており、人々の生活には音楽はかかせないものとなっています。これは、古くから人類は音楽の力を感じていた証拠ではないでしょうか。私たち人類は、これからも音楽の力を借りて、音楽と共に暮らしていくことでしょう。

  • 音楽を聴くことで、私たちはストレスを減らし幸せを感じることができる。
  • 音楽ジャンル別の心理効果を知り、音楽の力をコントロールすることができる。
  • 音量調整は音楽の力を発揮するためだけではなく、耳を守るためにも必要。
  • 静かな環境で高音質な音源を聴くことで、音楽の力は研ぎ澄まされる。

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