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いじめは職場にも存在する!排他的な人の特徴とは?

いじめの問題は、学校だけの話ではありません。大人しかいないはずの職場にもいじめは存在します。多くの職場には『 排他的な人 』がおり、その人の行動によっていじめが起こり、被害者が増え続けています。

この記事では、排他的な人達は一体何を考えて、何を求めているのか?そして、いじめ被害を受けている方や、周りの方達は何ができるのか?世の中が少しでもマシになるように考えてみたいと思います。この記事が、いじめを受けている誰かの救いになれば幸いです。

  • 排他的な人の承認欲求がいじめを発生させている。
  • 排他的な人から戦わずに身を守る方法を知る。
  • 排他的な人に反撃するために証拠集めが必要。

排他的な人の特徴

排他的な人の特徴である黒い羊効果のイメージ図

そもそも排他的とは、部外者を排斥して退けるという意味を持ちます。もう少し詳しくいうと「 特定の人間、組織、主義主張だけを優遇して他を退ける 」ことを指します。排他的な人は、こうした思想を持っている人たちのことです。つまり、他者を認めることができないだけではなく、攻撃をしてくる心の狭い人たちです。

その根底には「 自分の優位性を示したい 」という考えがあります。排他的な人達の攻撃の対象となったら、たまったものではありません。特に職場では、毎日顔を合わせなければならない相手からの排他的な行為は、大きなストレスとなります。

排他的な行為とは

排他的な行為は、職場内でさまざまな形で表れます。一見些細に見える行為でも、継続的に行われることで深刻な精神的ダメージを与える可能性があります。以下に具体的な行為を見ていきましょう。

情報を隠す

職場において情報共有はとても重要な要素です。その業務上とても重要な情報や連絡事項を意図的に隠してくる人がいます。例えば、必要な資料を渡さない、会議の予定を教えないなどが該当します。これらの行為は、業務遂行に支障をきたすだけでなく、精神的な孤立感を深める原因となります。

無視による精神的な嫌がらせ

挨拶を無視されるといった露骨な場合はわかりやすいですが、それだけではありません。例えば、休憩時間に声をかけない、必要以上に会話を避けるなど、職場内で特定の人を孤立させようとしてきます。この種の行為は、表立った嫌がらせではないため、被害者が問題提起しにくい特徴があります。

陰口・噂を広める

本人のいないところでの悪口や、事実ではない噂を広めるといった行為をしてくる人がいます。特に、新入社員や異動してきた人が標的になりやすい傾向があります。SNSなどでの書き込みも、この類型に含まれます。

大袈裟に避難する

誰にでもあるような小さなミスを大げさに取り上げ、執拗に非難することで精神的なダメージを与える行為をしてくる人がいます。時には指導やアドバイスを装って行われることもあります。しかし、これらは明らかないじめであり、パワーハラスメントに該当する可能性が高い行為なのです。

排他的な人の心理

動物の世界には、縄張りというものが存在します。縄張りは、動物学上、動物の個体または集団が、同種の他個体または他集団の侵入があれば、何らかの形で防衛し占有する地域のことをさします。テレビや動画で目にする機会もあるかと思います。

排他的な人達はこうした「 縄張り意識が高い 」ことが特徴です。職場という限られた空間で、自分たちの縄張りを守ろうとする行動が、いじめや嫌がらせの形となって表れるのです。

黒い羊効果

黒い羊効果とは、一匹の黒い羊が白い羊たちに受け入れられずに、排除されるという聖書の故事にちなんでこの名がついています。職場などの集団において、一人の存在がこの黒い羊、つまり「 厄介者・異端者 」として扱われ排除される様が、黒い羊効果に似ているということで知られています。

注意しなくてはいけないことは、集団と化してしまうことです。組織の中に黒い羊が一匹入ってくることで、その他大勢の白い羊たちに連帯感や一体感が生まれて仲間意識が強くなってしまいます。集団と化した白い羊たちの前では、黒い羊は攻撃を受けるしかありません。その結果、心身を痛めてしまうのです。

また、羊は群れをなして行動する動物です。先頭を走る羊が右に曲がれば、その他大勢の羊たちも右に曲がります。その特徴としては、先頭を走る羊がリーダーではないことも多々あるということです。つまり、排他的な人の集団は、リーダーが仕切っているわけではないのです。

POINT

排他的な集団は、一枚岩ではないことが多い。どこかを崩せば形成逆転できる可能性はある。

一枚岩ではないということは、現在先頭を走っているリーダーとは別のキーパーソンを見つけることで形勢逆転できる可能性があります。羊たちの群れからキーパーソンを探すのが困難であるなら、牧羊犬と同じ役割を担っているキーパーソンがいるはずです。牧羊犬を探してみてください。つまり、狭いコミュニティの中から外部へ視線を向けるということです。

排他的な人は承認欲求が強い

黒い羊効果と同様に、日本には出る杭は打たれるという言葉があります。出る杭は打たれるとは、才覚をあらわす者は妬まれ、妨げられる様をあらわした言葉です。これらを裏返せば「 自分の立場を脅かす存在に対して行われる攻撃 」です。

つまり、今まで満たされていた自分の承認欲求・独占欲が危険に冒されると察した人が、周りにいる弱い人間たちを仲間に入れて攻撃をすることで「 自分の力を誇示 」しようとしているのです。

承認欲求が強すぎる人の末路

SNSで炎上する人たちがいます。あの人たちも承認欲求が高いが故に「 度を越した言動・行動を起こして炎上 」しています。中には、炎上商法で故意に炎上を狙っている人もいますが、多くの人は他者から認められたい、注目されたいといった自分の欲求を満たすために、理性や一般常識を失い、度を越した言動・行動を起こしてしまうのです。一度、炎上してしまうとどうなるのか?悲惨な末路を歩んでいる人たちも沢山います。

承認欲求が強すぎる場合は、病気が絡んでいる恐れもあります。例えば「 境界性パーソナリティー障害 」が疑われます。境界性パーソナリティー障害とは、感情や行動など対人関係が不安定になりやすい障害と言われています。現実または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふり構わない努力をしていまう特徴があります。または「 自己愛性パーソナリティー障害 」が疑われます。

似たような話しで、美容整形を繰り返してしまう人たちも同様で「 身体醜形障害 」が疑われます。身体醜形障害とは、実際には存在しない外見上の欠点などに捉われることで、繰り返し行動や精神的行為などで無駄に時間を費やし、社会的機能障害を引き起こすものとされています。つまり、自分の欲求や不安を制御できずに、度を越した行動をしてしまうという特徴があるのです。

POINT

排他的な人は、自滅していく可能性が高いが、自らの身を守る術を身につけなくては危険。

排他的な人は、自滅していく可能性が高いですが、攻撃を受けている人からすればそれを待っているわけにはいきません。自らの身を守らなくては、心身共にダメージを受けて、いずれ心や身体が病にかかってしまいます。そうなってからでは遅い。そのためには身を守る方法を知る必要があります。

排他的な人から身を守る方法

排他的な人のいじめから身を守る方法のイメージ図

排他的な人たちは、大人になってまでいじめを行い、群れて自分たちの承認欲求を満たそうとしているクズです。このまま何もしなければ、いずれ心身が病に冒され、自分の人生が変わってしまうリスクもあります。ここからは、戦うこと以外で「 自分の身を守る方法 」を述べていきたいと思います。

職場の上司に相談する

排他的な人たちは、基本的に自分より立場が強い人に立ち向かうことはできません。上司に相談をし、味方につけることが身を守る方法となります。ただし、上司を味方につけるためには「 あなたが苦しんでいる状況 」を伝えなくてはなりません。

具体的な事実を時系列で記録しておくことが重要です。いつ、どこで、誰が、何をしたのか。できれば証拠となる文書やメール、音声なども保管しておきましょう。これにより、問題の深刻さを客観的に伝えることができます。

しかし、残念ながら世の中には無能な上司が沢山います。そもそも、優れた上司であれば、あなたの表情や態度の変化に気づき何かしらアクションを起こしてくるからです。そうでなければ、無能な上司であるといえます。もしかしたら、その相談をもみ消したり、笑い話にしたり、あなたが想像もつかないことをしてくる可能性があります。そこを見極めたうえで相談することをおすすめします。

クズの相手はしない

次の選択肢としては相手にしないことです。「 クズの相手をするだけあなたの心と時間がもったいない 」です。完全に相手の存在を頭から消す。しかし、完全に相手をしないことは、あなたに強いメンタルが求められます。特にあなたが独りだった場合は、現実的に難しいかも知れません。

しかし、あなたの周りに味方となってくれる人たちがいれば、可能性はあります。前述した通り、いじめ加害者は自分の承認欲求を満たすための方法の一つとしていじめを行っています。そのため、反応がない、相手にされていない状況では、承認欲求を満たすことができません。そうなると、ターゲットを変更する可能性があります。

しかし、ターゲットが変更されてあなたは安定を得るかも知れませんが、そういう人たちを「 野放しにしている組織に未来はない 」です。すぐには無理かも知れませんが、やはり転職や退職することをおすすめします。企業において「 従業員の質=組織の質 」といえます。そうした組織には見切りをつけて、あなたがあなたらしく働ける環境に身を置くことが何より、あなたのためになることでしょう。

物理的に距離を置く

上司に相談することと似ていますが、デスクの配置転換を希望することで排他的な人たちから物理的に距離を置くことができます。在宅勤務制度がある場合は、その制度の活用を検討しましょう。

ただし、これらの対応は一時的な回避策に過ぎません。長期的な解決にならないため、その会社にいるのであれば「 部署異動 」しかありません。しかし、異動することはあなたのキャリアプランとそぐわない場合もあれば、小さな組織の場合は異動自体が困難な場合もあります。最終的には転職や退職をすることをおすすめします。

転職・退職する

排他的な人たちがいる環境で、上記の対策を試みても状況が改善されない場合は、転職や退職をする必要があります。以下の点に注意して準備を進めましょう。

  • 収入面での準備:転職活動中の生活費として、最低でも3ヶ月分の貯蓄を確保する。
  • 転職市場の調査:自分のスキルや経験が活かせる求人情報を集める。
  • 資格取得:可能であれば、転職に有利な資格の取得を目指す。
  • 退職時期の見極め:有給休暇の消化や退職金の算定時期なども考慮する。

特に重要なのは「 今の環境から逃げ出すのではなく、より良い環境へ移る 」という前向きな姿勢を持つことです。そのためにも、感情的な判断は避け、計画的な準備を心がけましょう。排他的な人たちのいる職場に留まることで受けるダメージは、時として想像以上に大きくなります。あなたの人生を守るため、また将来のキャリアのためにも、より健全な職場環境への移行を検討することは、決して逃げではありません。

排他的な人たちに対抗する方法

排他的な人のいじめに反撃するイメージ図

前述した通り、排他的な人は動物です。ただの動物ではありません。「自分を攻撃してくる動物」です。自分の優位性を保ちたい、自分の力を誇示したいという自己顕示欲の犠牲になる必要はありません。許す必要はありません。さぁ、反撃の時間です。

排他的な人たちからの嫌がらせやいじめは、れっきとした違法行為です。泣き寝入りする必要はありません。あなたには法的に守られる権利があるのです。

警察に被害届を提出

職場でのいじめは、以下のような行為が刑事事件として扱われる可能性があります。

  • 暴力や傷害:押される、叩かれる、物を投げられるなど。
  • 物を隠されたり壊される:書類や私物がなくなったり、壊されるなど。
  • 金品を要求される:私的な買い物を強要される、金銭の貸し付けを強要されるなど。

学校でも社会でもいじめという軽い言葉で括られますが「 暴行罪・傷害罪・窃盗罪・器物破損罪・恐喝罪・強要罪は犯罪 」です。似ている犯罪としては「 万引き 」です。万引きは立派な犯罪です。店舗側からしたら資産(お金)を盗まれているので死活問題です。これと同様に暴力や窃盗、器物破損があれば「 いじめは立派な犯罪 」です。許す必要はありません。

警察に被害届を出す手順

被害届は、警察署で書類をもらい提出することができます。被害者の話しを警察官が聞き、警察官が代わりに記載することもあります。運転免許証などの身分証明書と印鑑が必要になります。被害届を提出する段階で、事件性がないことが明らかであったり、警察が介入することが不適切な事案とみなされれば被害届が受理されないこともあります。つまり「 客観的証拠 」が重要となります。

被害届が受理され、警察が事件性ありと判断した場合には、捜査が始まります。関係者への事情聴取や、証拠収集、被疑者への取り調べなどが行われます。捜査が一通り完了すると、原則として警察はその事件に関する書類を検察庁へ送致しなければなりません。その後、検察官が捜査書類を精査し必要に応じて被疑者の事情聴取を行った後に、起訴か不起訴の処分を決定する流れとなります。さぁ、反撃の始まりです。

POINT

刑事責任を負わせられ、社会的制裁を与えることができる。賠償責任もありえる。

一方、証拠不十分の場合は加害者が開き直る可能性も少なからずあります。また、事情聴取で時間を取られたり、精神的負担を受けることもあります。重要なことは「 覚悟を決めて反撃する 」ことです。もはや戦いと言っても過言ではありません。

民事訴訟を起こす

セクハラやパワハラと同様に、いじめも民事訴訟を起こすことができます。学校で起こるいじめと少し違って、いじめが原因で休職や退職になった際には、精神的苦痛の慰謝料だけではなく、損害賠償請求(逸失利益)を合わせて起こすことも可能です。苦しめられた分、社会的制裁と賠償責任を加えてあげましょう。

民事訴訟を起こす手順

個人で訴訟を起こす「 本人訴訟 」というものがあります。本人訴訟とは、裁判の当事者が弁護士に依頼せずに、自分一人で裁判を進めることです。しかし、当然ながら法的な主張が理解できないことや過大なストレス、時間や手間がかかります。並大抵の気持ちではやり遂げれません。やはり、専門家である「弁護士に依頼する」ことが最善です。警察への被害届を提出するときと同様に「 客観的証拠 」が重要となります。客観的証拠がなければ裁判を戦うことはできません。

まずは弁護士に相談するのが最適です。初回無料で相談に乗ってくれるところは多々あります。法テラスを利用するのも1つの手です。訴訟を起こす場合、心配になるのが費用だと思います。裁判をするには裁判手数料・弁護士費用がかかります。弁護士費用の多くは、着手金と成功報酬、手数料で構成されています。

費用が心配な方は、着手金0円で受けてくれる弁護士を探しましょう。探し方の一つの手段として、弁護士ドットコムを利用されることをお勧めします。弁護士ドットコムでは、弁護士費用一括見積りができるので希望の弁護士が見つかる可能性が高くなります。

POINT

民事訴訟を起こすことで、慰謝料・損害賠償金などがもらえる可能性がある。

弁護士に依頼をすると、基本的には加害者に内容証明書を郵送することでけん制します。相手の出方をみて訴訟に発展するかどうかが決まるでしょう。重要となる点は、やはり「 客観的証拠 」があるかどうか。そしてあなた自身の「 メンタルの強さ 」が求められます。訴訟に発展すると大半は加害者側も弁護士をつけてきます。あることないこと言ってくる可能性があります。その際に、メンタルの強さが求められます。心を強く持ち、決して負けないでください。

客観的証拠を集める

刑事事件や民事訴訟、どちらにせよ客観的証拠がなければ戦うことはできません。加害者やその周りの人たちは、加害者を守ることに全力を出してきます。その際に、必要になってくるのが客観的証拠です。映像録画や音声録音、文書の記録などがそれに値します。もし、それらがなければ自分のメモ書きでもいいので、時系列で「 誰に何をされてどのような被害にあったのか 」を明確に記すようにしましょう。以下の点に注意して証拠として収集していきましょう。

  • 日時・場所・内容を細かく記録する。
  • 可能な限り録音や録画を行う。
  • メールやSNSでの誹謗中傷はスクリーンショットを保存。
  • 目撃者がいる場合は証言を依頼する。
  • 医師の診断書や領収書は必ず保管。
  • 上司への相談記録も残す。

直接証拠と間接証拠

証明の対象となる事実を要証事実といいます。要証事実を直接に証明するのに用いられる証拠を「 直接証拠 」といい、要証事実を直接は証明できないが、これを推認させる事実を証明するのに用いられる証拠を「 間接証拠 」といいます。

直接証拠の例としましては、いじめ現場の録画された映像や音声を録音したデータ、メールやSNSなどの文書の記録などが挙げられます。また、いじめ現場を見ていた第三者から証言をとることができれば、それも直接証拠となります。

一方、間接証拠の例としましては、暴力を振るわれた傷跡や所持品への傷跡などいじめが起きていたと推測されるものとなります。いずれにせよ、日頃から客観的証拠を記録する癖をつけておいた方が、トラブルが発生した際に優位に働きます。

身体からでるサインを見逃さない

身体からでるサインを見逃さないイメージ図

人は、強いストレスがかかると、防衛反応として身体のいたるところからサインがでてきます。その身体からでる「 サインを見逃さない 」ようにしてください。 自分は大丈夫と思っていても、少しずつ心身が蝕まれていきます。気分が上がらない、眠れない、食欲がない、瞼が痙攣する、動機や息苦しさがあるなどの症状がでてきた時は、あなたの心身が悲鳴をあげているかも知れません。ストレスが限界に達する前に、その環境から脱出しましょう。

まとめ

学校だけではなく、大人の世界にもいじめはあります。精神年齢が未熟のまま年だけとっている人は、残念ながら大勢います。いじめの被害者になった場合は、あなたにとって最善の方法を選択してください。

また、自分ではなくいじめの被害者を見つけた場合は、可能な限り味方になってあげてください。いわゆる上司の立場にあるならば、いじめの被害者を助け、加害者を排除してあげてください。それがきっと、組織のためにもなります。

  • 排他的な人は、動物と同様に縄張り意識が高く、自分の力を誇示しようとする。
  • 承認欲求が強すぎる人は、度を越した行動を起こし自滅していく可能性が高い。
  • いじめと戦う術はある。刑事事件として立証するか、民事訴訟を起こす。
  • いじめが起こる組織に未来はない。質が低いため、見切りをつけた方が良い。
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